《スリウェダリ通り子捨て事件》2017～2018年末年始バリ島の旅：2日目

2017年12月28日（木）

部屋のバスルームにこんなん。
いや、さすがに子ねこも子犬も流れていかんやろーｗ

この宿は、朝食なににするかと何時にするか、前日申告制。
朝食前にとりあえずコーヒーが飲みたいんだけど、
ウブドの宿にはめずらしく、部屋にお湯も湯沸かしもないので、
庭にしつらえてあるダイニングキッチンに行って、
コピ作ってもらって部屋のベランダで朝の1杯。

そしたら朝食も作ってくれたらしく、スタッフくんが持ってきてくれた。
いやいやとりあえずコピだけで、パンケーキは夕べ申告しといた時間に、
ダイニングでいただくんで良かったんだけどな
と思いつつ、暖かいうちにありがたくいただきます。

さて、午前中のうちに両替行ってこよう。
ここからウブド中心まで、歩いて30～40分くらい？
ぷらぷら歩きにはちょうどいいね。

と、JL.Sri Wedariをしばらく南下して、ちょっと建物が途絶えたあたりで、
前方に2人乗りのバイクが止まってる。
何かを道の脇の草むらにポイってするんだけど、
そいつがすぐまたバイクに向かって突進してる。
あれはネズミ？リス？

・・・・・子ねこだ！ちっちゃ！！2匹。

バイクの車輪にすがりついてる・・・
「置いてかないで」って言ってるみたいに。

子ねこたちを車輪から引きはがして、
その人たちは私に笑いかけながら去っていった。

バイクは次々やってくる。
子ねこは車道に向かって突進する。
これじゃすぐに轢かれちゃう。
草むらの奥のほうに連れて行っても、
またすぐに車道に突進。

親ねこは？
辺りを探しても、この子らの他に、どこにもねこなんていない。

ああ、捨てられた？
ここに、連れてこられて、人間に。
バイクで？
だからバイクに突進して、車輪にすがりついてた？

そしたら今度は私の足に2匹して寄ってきて、
足首に、ちっちゃい前足ですがりつくんだよ。
「置いてかないで」「連れてって連れてって」って。

ああ、これはいかん。
いかんいかん。
置いてかれないやろー( ；∀；)

バッグの中に入れてた、ランチバッグ大のトートに2匹を入れて、
とりあえず宿への道を戻る。
どうしよう、どうしよう、って思いながら。

宿の手前のワルンで、ミルクはある？って訊くと、
練乳の1回分パックを出してきたので、それを購入。
バッグの中に子ねこがいるのに気づいて、
お店の人やら近所の人が覗きこんで、
「うちにもいるのよ、ねこが」とかなんとか言うので、
「この子たち、いらない？」って訊いてみたけど、
「無理無理！」みたいな感じで。

宿に戻って、練乳を水に溶いてあげてみたけど、
ぜんぜん飲まない。
専用のミルクじゃないとダメなのかなあ。

たしかウブドには動物を保護して里親募集とかしてる団体があったよね？
と思って、そのへんの事情に詳しそうな友人に尋ねてみたけど、
無条件で保護してもらえるわけではなく、この子たちは無理みたい。
甘かったね、私。

どうしようねえ。

困ったねえ。

困ったけど、お金がないと何もできないので、
とりあえず両替行ってくるわ。
君たち、バスルームにおこもりしててね。

SNSにて友人から「バスルームに置いてくんなら水には気を付けて」
ってアドバイスをもらって、便器の蓋をきっちり閉める。
そうだよね、君たち、こんなに細っこくて小さいし、
今朝は「子ねこは流れていかんやろー」って思ったけど、
なんなら流れていきそうだもんね。

出かけようとしたら、オーナー家族の一員の男性が、
バイクで送ってくれるというので、ありがたく乗せていただく。
王宮の横で降ろしてもらって、「帰りは？」と聞かれたので、
「Jalan Jalan」と。

両替をすませて、お昼はCitta Ovestへ。

この旅初ビンタン。

これこれ、アヤムサンバルマタのピザ。
私の「ウブドの味」の1つ。

残念ながら半分しか食べられず、残りはスタッフちゃんにたのんで
ブンクスにしてもらった。
ぷらぷら歩いて宿に帰ったら、
さっきバイクに乗せてくれたおっちゃん？兄さん？がいて、
「ピザは好き？」って訊いたら「好き」っていうので、
「これ食べて」って渡したら、「Pizza for me？」って、
すごい受けてたけどなぜだろうｗ

部屋に戻ってバスルームを覗くと、
洗面台の下の暗いところで2匹身を寄せて、
ちっちゃくちっちゃく丸まってた。

友人がSNSなどで呼びかけてくれてるけど、
そうそう簡単に引き取り手が見つかるわけもなく。
そもそも、ねこが好きな人は、既に何匹か飼ってるし。

さっきはあんなにおとなしく丸まってたのに、
ベランダに出たら暴れん坊。
なんで耳1個消えて写ったんだろー？ｗ

ああ、ほんとにどうしようかねえ。
ここに置いてはおけないし、
車道から離れた田んぼの真ん中にでも行くかい？

でもこんなに小っちゃいから、田んぼの真ん中に置き去りにしたら、
とても生きてはいけないよね、きっと。
目の前でバイクに轢かれるのが嫌だからって連れてきて、
結局それって、自分が見なけりゃいいっていう、
自分のためだけ100%

高いところに上がろうとしたり、危ないので、
「もー、おとなしくしてなよ」って、
2匹まとめて太もも？下っ腹？股？のとこに乗っけたら、
なんだか落ち着いちゃって安心したようにおとなしくしてる。

・・・・・かわいすぎる。
田んぼの真ん中に置き去りなんてできないよ( ；∀；)

てか、私の服なんでそんなに白い綿ごみ付いてるの？ｗ

Nhちゃんが、ケージを持って来てくれて、
インドネシア語でオーナー夫人に話をしてくれた。
「飼ってくれる人を探すので、ケージに入れて、
少しの間だけ部屋に置かせて」って。

一緒に持ってきてくれたカリカリ、
「まだ小さいから水でふやかさないとダメかも」って言ってたのに、
かたいまんまで見せた瞬間、すごい勢いで食べ始めた。
そうだよね、おなかすいてたよね。
ミルクあげようとか考えてて失礼しました。

晩酌は、近所のB SIDE - Modern Balinese Café
2階のルーフトップバー8B Loungeに。

ビールめっちゃ冷えて升。
3か月半ぶりー。

ここでのお楽しみ、バリ産クラフトビールSTARK
1本目は白ビールWHEAT

2本目は、Indonesian Pale Ale

3本目、ピルスナーの1945

アテは、「サテ・リリッ」をB SIDE風にアレンジしたもの。
クラフトビールのアテにぴったり。
他にいろいろ食べたいものあるんだけど、お昼食べ過ぎたから、
これしかたのめなかったー。
また来ないと。

そしてやっぱり本日は、あの子たちの引き取り手は見つからず、
NsくんNhちゃん家に、とりあえず預かってもらって、
飼ってくれそうな人を探すことになったのでした。

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