《トラムに乗ってスラブ叙事詩見に》2014年8月プラハの旅:2日目その1

8月17日(日)その1

2時頃目が覚めた。
近年の旅行といったら、ほとんど時差のないアジア内ばかりだったので、
今回も油断して時差対策などは調べてもいなかった。
なんとか寝られるものなら寝たいと布団をかぶり、
ウトウトしては目が覚めて、時計を見たらまだ10分ほどしか経ってない、
そんなことを幾度となく繰り返して、
「もう起きてもいいよね」とベッドを出たのが5時くらい。

パンとハムとチーズの朝食の画像
朝風呂入ったり、洗濯したり、そしてERちゃんと一緒にゆっくり朝食。

道路に線路の画像
プラハ初お出かけはトラムで。宿近くから乗って、

停車場 SPARTA画像
ここで乗り換え。

停車場リストと時刻表の画像
こんな停車場リストが掲示されてるのでわかりやすい。

赤いトラム(路面電車)画像
来た来た。

Veletržní palác外観の画像
12番トラムは、目的地Národní galerie v Praze Veletržní palácの
目の前に停車。

Národní galerie v Prazeってのは、
英語で言うとNational Gallery in Pragueらしい。
日本語だと「プラハ国立美術館」かな?
で、そのNárodní galerie v Prazeは市内に何か所か施設があって、
そのうちの1つが、ここVeletržní palác

で、何が目当てかっていうと、

短いほうの一辺が成人男性の3倍の長さほどの画の画像
どどーん!

ミュシャの連作「スラブ叙事詩」全20点。

ミュシャって今まではリトグラフの作品しか知らなくて、
私のイメージでは「元祖萌え絵」

このスラブ叙事詩はテンペラと油彩とのことで、
そしてもちろんその大きさやテーマからも、
リトグラフ作品から受ける印象とはずいぶん違う。

スラブ叙事詩の一部の画像その1
1作目。ゲルマン民族に村を焼かれ、生き延び身を隠すカップル。

スラブ叙事詩の一部の画像その2
3作目。少年の握り拳と右手の輪は、
強さとスラブ人の団結を象徴しているとのこと。

スラブ叙事詩の一部の画像その3
6作目。皇帝の戴冠式。

(以上3画像下のコメントは、
Mucha FOUNDATION ウェブサイトSlav Epicを参考にしました。)

うん、この絵たちは「萌え絵」じゃない。
これはまさしくあれだ、FFとかだ、元祖ファンタジーRPGだよ。

画の一部「鎖帷子に身を包む人」の画像
チェーンメイル着た人もいるし。
ゲーム内のとはずいぶん見た目が違うけどね、チェーンメイル。

あ、念のために補足すると、けなしてません、むしろほめてる。
絵とか音楽とかって、見た聴いた人がどうとらえるか、どう楽しむか、
本来十人十色でしょ?
それにファンタジーRPGって、
欧州の歴史や伝承がベースになってるのが多いはずだから、
「元祖ファンタジーRPG」と思わせるってことは、
ミュシャは優れた「伝える力」を持ったアーティストってことじゃない?

と、自分の教養のなさを屁理屈でごまかしてみる(。≖ิ‿≖ิ)

画の一部「花冠の少女」画像
この子たちがとても素敵で、何度も繰り返して見た。

ERちゃんは、元々ミュシャ好きということもあってか、
この連作に大層魅入られたようだった。
彼女は「これはあれだ、ファンタジーRPGだね、ふふっ」
なんて、微塵も思ってなかったはず。
十人十色だからね。

川の向こうにいくつもの塔が見える画像
その後はトラムに乗って旧市街へ。
到着してみたら、川岸からの眺めが、まるでテーマパークのよう。

いやいや、テーマパークのほうが、
こういうの真似てるんだから、こっちが元祖でしょ
と、自分にツッコミを入れておく。

元祖テーマパーク、元祖萌え絵に元祖RPG、元祖が3つ揃ったところで、
次回「2日目その2」に続く。

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